「馬に頭を下げられて手綱が伸びてしまうのですが、どうしたら良いですか?」
「馬がハミを突き返して(顎をあげる)、手綱が張れない・・・」
乗馬を始めたばかりの初心者の方で、こういった悩みをお持ちではないでしょうか?
私がインストラクターをやっていた時に、非常に多くの方からいただいた悩みの1つでしたし、私自身も13年前(2022年現在)の乗馬を始めた頃には同じことで悩んでいたのを覚えています。
正直、馬に頭を下げられて手綱が伸ばされてしまったら、レッスンどころではないですよね。
今回の記事を読んでいただければ、そういった問題を必ず解決できます。
そして、快適にレッスンに集中できることで、乗馬スキル上達スピードが格段にあがりますので、ぜひ今回の内容を理解し習得していただきたいと思います!
ついに解決します!馬に手綱を伸ばされる方・持っていかれる方の解決方法を公開!!
①馬に手綱を伸ばされる・ハミをもっていかれる方の原因
1.姿勢を正しくしようと意識をしすぎることで、無意識にハミを固めてしまう
馬は口の中に入っているハミは、手の力の8~10倍の力を伝えられると言われています。
騎乗者が姿勢を正しくしようとしすぎるあまりに、随伴(馬の動きに体が揺れて同調する動き)が止まってしまったり、肘や肩の関節の動きがを固まってしまためにハミが必要以上に強く作用してしまいます。
馬は首を動かしながらでないと動くため、口に想像以上に強いプレッシャーがかかるため、そこから逃れるためにハミを下に引っ張って手綱を奪おうとアクションを起こします。
人も口の中に髪の毛が入っただけで違和感を感じるように、馬も口の中はそれだけ敏感なのです。
2. 両手綱で強く引いてしまうため、ハミが口の中でとがる
こちらが馬の口の中に入っている一般的な水ろくハミです。
丸いリングに手綱が着いているので、両方の手綱を強く引っ張ると銅色のバーの中央の接続部分がとがるので、馬の上顎や下顎を刺激するため頭を上げたり・下げたりすることで騎乗者の手綱を伸ばさせてハミのプレッシャーから逃れようとします。
「ハミ受け」という言葉を聞いたことあるかと思いますが、ハミ(手綱も含む)は引っ張ることで馬にブレーキをかけるのではなく、ハミに気持ちよく向かってくる馬を受け止めるように使います。
ですから、馬の口の中でハミのバーは真っすぐに(とがらないように)使えるようになる必要があります。
このことから、馬をコントロールするためには馬の推進や前進気勢が重要ということがご理解いただけると思います。
3.強すぎる扶助(脚・拳・座骨など)を使用してしまっている
強ぎる拳は、1.と2.で解説したとおりです。
ここでは、脚や座骨の推進の扶助についてメインに取り上げます。
みなさんは普段、手綱をピンと張って騎乗されているはずですので、手綱や拳の引く力をいなくても、脚や座骨の扶助を強くしすぎれば馬は必要以上にハミに強く出ます。
ですが、騎乗者は手綱をピンと張っている強さは変えていないため、馬はハミのプレッシャーを強く口に感じるようになります。
もう想像できると思いますが、馬は逃れるために頭を上げたり・下げたりして手綱を緩ませようと一生懸命努力をするようになるのです。
②手綱を伸ばされない・ハミをもっていかれないための解決方法
ここでは①の原因に対して、1.~3.の解決方法1つずつ見ていきたいと思います。
1.「姿勢を正しくしようと意識をしすぎることで、無意識にハミを固めてしまう」の解決方法
まずは馬上でのリラックスが必要なため馬上体操をして心と身体の緊張をとりましょう。
次は騎乗して姿勢を確認するときの、簡単な解決方法をご紹介します。
まずは、馬上でまっすぐ背伸びをしてください。
こんな感じです。
その後は背中の形はそのままで、肩の力を抜くように手を真下に下します。
こんな感じです。
肘や肩がフレキシブルに力が抜けている状態が作れるので、そのまま肘を曲げて手綱を通常どおりに持って基本姿勢の完成です。
「これだけ?」って思いますけど、姿勢を保ったまま肩や肘の力が抜群に抜けます。
後は騎乗途中でたまに肩だけ軽くグルッと1回転回したりして、力の抜け具合を確認すると良いと思います。
私が初級指導者テストで教わった、簡単ですけど衝撃を受けたストレッチです。
2. 「両手綱で強く引いてしまうため、ハミが口の中でとがる」の解決方法
技術または道具で解決する2つアプローチががあります。
道具に関しては③で最後にご紹介します。
技術に関してですが、過去記事で
「乗馬のハミ受けが簡単に感じる方法とは!?3分で分かる手綱の使い方」
で紹介したテクニックを使って、馬と約束事を作ります。
※一度内容を確認してみてください
この記事の②「馬の顎下部の力の抜き方(内方の口をゆずらせる約束事)」 で紹介しているパートを簡単ver.に変換して解説します。
常歩でも停止中でも良いですが、ゆずらせたい口側の拳を騎乗者は自分の太ももに置くように手綱を開いて馬の頸を横に向けます。
馬は片側のハミだけ口にプレッシャーを感じるので、そこから逃れるために斜め下に頭を下げて手綱緩めてきたら愛撫して「いいね!」を伝えてください!
反対向きも同様です。
※愛撫はこうやって頸をポンポンと叩いてあげてください!
確認が取れたら、次はもう少し小さな頸の動きで行うために、向けたい側の拳を握って片側のハミに対して抵抗を抜くか確認し、抜いたら愛撫です。
手綱を張っているときに、片側のハミだけ作用したら口をゆずるという約束事を作ることで、両ハミを強く引かないように思い出す騎乗者の意識づけと馬にとっても力の抜きどころを作ることでハミを好むようになります。
馬がハミを前や上に突き返すような時に行うようにし、問題ない時はやりすぎない方が良いです。(馬が頭を丸めこんで頭を下げるようになってしまうため、違う苦しさを味わいます。)
ここでは、ハミを両方引っ張るのではなく片側だけ使うテクニックをご紹介させていただきました。
3.「強すぎる扶助(脚・拳・座骨など)を使用してしまっている」の解決方法
これに関しては、騎乗者の意識の問題です。
体をこぐように乗ってしまって座骨で変に押してしまわないように注意したり、
脚が無意識に強くならないように普段からわざと強い脚と弱い脚を騎乗時に確認したりする習慣をつけると良いです。
また、今この瞬間に推進をかけたいと意図的に思うのであれば、馬が前に伸びていかないように、後駆を踏ん張らせる必要があります。
それが、騎座での半減却です。
これを、馬に推進をかけに行く前に可能なところまで意識はして実践するようにすることで、適切な脚や推進が馬に伝えられます。
※前2つは『騎座』について、最後の1つが『半減却(ハーフホルト)』についてです
③ハミをとがらせないで馬をリラックスさせるおすすめのハミ
こちらは先ほど紹介した「一般的な水ろくハミ」です。
ハミのバーが2本で繋がっているため、両方の手綱を強く同じだけ引っ張ると、馬の口の中でハミがとがって馬の上顎や下顎にプレッシャーを必要以上にかけてしまいます。
これからオススメするハミはそれを解消できる画期的な道具です。
こちらがそのとがる問題を解決できるWジョイントのハミです。(バーが3つ繋がっているので『3連のハミ』ということもあります。)
ハミの2本のバーの間にもう1本短いバーをかませることにより、馬の顎をハミが刺激する問題を解決するので、仮に両方の手綱を強く引っ張てしまっても馬に強いプレッシャーを与えることはありません。
プレッシャーが弱いから、ハミの効果が弱まる事はありません。(要らないプレッシャーがなくなるだけです。)
一般的なハミに比べて、特にデメリットはないので頭絡を購入される方は『3連のハミ』をオススメします。
写真のwaldhausenは普通に良く知られているブランドで、コスパのよいブランドです。
ハミの重さや材質を気にされない方は十分なパフォーマンスを発揮してくれるアイテムですし、3連のハミで5000円はだいぶ良心的な価格です。(だいたい3~4倍の値段はします。)
サイズは一般的なサラブレッドであれば125mmで問題ないです。
wagianおすすめハミになりますので、画像クリックで詳細を確認してみてください!
今回は「馬に手綱を伸ばされる方・ハミをもっていかれる方の解決方法」をご紹介させていただきました。
大切なことは「行動」⇒「分析」⇒「学び」です。
この順番で行っていくのが、一番効率的です。
なにかやろうとしても、本を一通り読んで「学び」を完結してから行動しようとしてしまいがちです。
ただ、この順番でやるよりも「行動」してみて、できなかったことを「分析」して、本などで「学ぶ」と無駄な勉強をしなくて済むので効果的です!
ぜひ、このサイクルをものにし、早い結果を得られる様に願っております。
最後まで読んでいただきありがとうございました!!
wagi
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