乗馬をはじめてレッスンを受けるときに、必ず知っておかなければならないのが『号令』と『馬場に関する用語』です。
実際にインストラクターの号令によって、「次にどんな運動をするか」、「列になってやるのか、一人ずつやるのか」など様々な情報を乗り手は拾い上げていかなければなりません。
そのため、号令や用語を理解しておくことがレッスンをスムーズに行うためにはとても大切です。
この記事では、基本的な押さえておかなければならない『号令』と『馬場に関する用語』を図や例を使って解説していきます。
この記事を読んでいただいて、何を指しているかを理解していただくことで、レッスンや本を理解する速度が今より格段に上がります。
ぜひ、生産性を高めていただき、多くのことにチャレンジいただく機会を得られたら、もっと馬に乗ることを楽しめるはずですので、ぜひ活用していただきたいと思います!
乗馬における基本の号令と馬場に関する用語とは
①馬場に関する用語
1.中央線
馬場のセンターラインを『中央線』とよびます。
主に馬場の演技の入場やフィナーレ、手前をかえる時に通ることが多いです。
※馬場の長い辺に平行なAとCを結ぶ中央の線
2.隅角
馬場の4隅のことを『隅角(ぐうかく)』とよびます。
基本的に蹄跡運動中は隅角を深く通るようにしましょう。
※隅角通過をきれいにまわるための方法 ~超シンプル簡単Ver.~
3.蹄跡
『蹄跡(ていせき)』には2つの意味があります。
1つ目は馬の足跡のことです。
もうひとつは、四方を囲む馬場や丸い馬場の柵から内側へ40~60㎝の線上のことをいいます。
レッスン時に、特に指示がない場合はここを歩いていきます。
4.長蹄跡
「20m×40m」や「20m×60m」の角馬場の40mや60mの長い方の辺を『長蹄跡(ちょうていせき)』と呼びます。
5.短蹄跡
逆に「20m×40m」や「20m×60m」の角馬場の20mの短い方の辺を『短蹄跡(たんていせき)』と呼びます。
6.斜線
馬場の対角線を『斜線(しゃせん)』といいます。
HとFどおし、またはKとMどおしを結ぶ対角線です。
②動作に関する号令
1.気を付け
馬をいつでも動かせる状態にしておきます。
馬がすこじ伸びているようでしたら、ハーフホルト(半減却)を使い馬をまとめておくと次の動作がスムーズです。
※ハーフホルトはコチラの記事で説明しています。
2.列に
スポーツ大会の入場行進のように、列になって馬場中央に並びます。
3.順次に
部班において、先頭に続いて順に動くことをいいます。
『先頭より』という言い方もします。
例:「順次に前へすすめ」など
4.各個に(かっこに)
個別に動くことを『各個(かっこ)に』といいます。
例:「各個に巻き乗り」、「各個に前肢旋回」など
5.全体
全員で同じ動きをします。
例:「全体とまれ」など
6.歩度
馬の歩幅のことを指します。
「歩度を伸ばす」は歩幅を広げる、「歩度を詰める」は歩幅を小さくすることです。
また具体的な歩幅を示す用語として、「収縮(しゅうしゅく)」、「尋常(じんじょう)」、「中間(ちゅうかん)」、「伸長(しんちょう)」が使われます。「尋常」が普通の歩幅で運動することで、それを基準に歩幅を伸ばすか詰めるかで呼び方が変わります。
例:収縮速歩→歩幅を詰めた速歩、尋常速歩→普通の歩幅での速歩、中間速歩→歩幅を広げた速歩、伸長速歩→十分に歩幅を広げた速歩
7.手前変換
右回りから左回りにする、またその逆の様に進む方向を変えることを『手前変換(てまえへんかん)』 といいます。
「手前を換える」、「方向変換」といわれることもあります。
また、馬の駈歩にも左回り用の足の運び方(左前肢が先行した走り方)を左手前駈歩、その逆を右手前駈歩といい、これらの走り方を変えることも『手前変換』といいます。
8.誘導
脚や手綱、騎座などいろいろな扶助を組み合わせて、馬を目的地まで導くことを『誘導』といいます。
まずは、内外ラチに囲われている馬場で馬のスピードコントロールを練習してから、内ラチのない馬場で馬を曲げたり、手前変換をし誘導の練習をします。
ですから、誘導を行うには馬のスピードのコントロールが大切です。
※『誘導』に必要な脚・手綱・騎座・舌鼓(副扶助)の使い方が分かる記事をアップしています!
9.予令
運動会の「位置について、よーい・・・」の意味です。
「次にこの運動をしますから、準備してくださいね!」と人馬に意識づけさせるために短く強く言うと効果が強くなります。
例:速歩よーい。速歩すすめ~! ※太字部分の号令のこと
10.動令
具体的な動きの指示を伝える号令を『動令(どうれい)』といいます。
予冷のあとに伝えれられる号令であり、「駈歩すすめ~。」などと長く伸ばす様に使われます。
令:速歩よーい。速歩すすめ~! ※太字部分の号令のこと
今回のテーマは『基本的な号令と馬場に関する用語』を解説させていただきました。
「大人になってから馬に乗りはじめたから上達するか不安。」、「始めるの遅すぎたかな・・・」とか思うかもしれませんが、私も馬に乗り始めたのが21歳でそこからインストラクターになりました。
別に特別才能があったわけでもなく、同じ研修所でやっていた6人の同期の中でも一番下手で、鐙にもろくに立てないレベルでした。
ですが、最終的に全日本の舞台にも立たせていただき、何事も遅すぎることはないと実感しました。
「Never too late ~今からでも遅くない~」
伸長173㎝小柄ながらあえてバスケットでNBAにチャレンジした田臥勇太選手のこの言葉を信じて継続しました。
何をするにも遅すぎることはなく、遅すぎたとわかるのは何もしないで終わってしまったときです。
身体的・年齢的などのハンデは小さくないですが、挑戦しない心のハンデはもっと大きいと思います。
始めたばかりで不安という方は、少しでも知識を増やすことで心の余裕が出ると思いますので、出来るだけ短く分かりやすく解説する『馬uma サポート』をぜひ読んでいただきたいと思います!
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