『人馬一体』という言葉を乗馬や馬術のみならず、競馬でも良く耳にします。
人馬一体の意味はみなさんご存じだと思いますが、人馬一体を得るためには何をすれば良いかというのは正直良くわからないという方がほとんどだと思います!
今回はそんな疑問を解決する、超有料級の記事となりますので、最後まで見ていただけると騎乗時の幸福度がアップするはずです!!
今回のテーマは馬にも人にも価値がありそうですね!!
①『人馬一体』をヒトが作ることは不可能
いきなり悲しい言葉が出てきましたが、心配は要りません。
作ることは出来ませんが、その瞬間を得るための条件や準備を整えて待っておくことで、人馬一体の瞬間が起こります!
結果として『作られる』わけです!(作りにいくのではありません。)
さっそくですが、次の章ではその条件や方法をご紹介させていただきます!!
②『人馬一体』を得るための方法・条件とは!?
人馬一体を手に入れるための方法・条件
1.シート(騎座)と馬が一体となる状態をキープします。(過去記事で解説しています)
まっすぐ馬に座れていると、より静かに安定して乗ることができます。
2.あなたは馬のリズム・テンポを頭の中のメトロノームで刻みます。
3.あなたの脚はもっと静かでより繊細なものになるので、馬がもっと扶助に耳を傾けようとする状態になります。
4.そっと目線を前に向けて乗ります。
5.あなたから野心や傲慢さは除外していますが、はっきりとした意図があり正確に騎乗します。
目の前に起きていることに対して、ネガティブや批判的にならず、仮に完璧にできなくてもイライラしない状態を作りましょう。
6.インナーワード(心の声・思考)も、外の声(会話)も静かにしましょう。これらができていないときは、集中できていないので人馬一体の感覚は得られにくいハズです。
7.行き先が落ち着いて見えている状態にします。
8.今この瞬間を楽しみ、その次のことも、そのまた次のことも楽しめているときはかなりチャンスです!
9.必死になることをやめる。能動的になることをやめる。(受け身や待つができるようにする)
③『人馬一体』を得た時の気づきや感覚って!?
人馬一体に近づくと次のような『気づき』や『感覚』を手に入れ始められるので紹介します!
◇馬について分かる気づき・感覚◇
1.馬の左右の口の柔らかさの違い
2.馬の肢一本一本の動き
3.馬の背みねの傾き
4.馬の背中の左右の揺れ
5.馬の後駆から馬の背中を通るパワー
6.馬の注意や集中が切れ始めるとき
7.馬の左右の肩にかかる体重の傾き
8.馬の頚や背中の緊張
◇騎手について分かる気づき・感覚◇
1.左右の鐙にかかる体重の違い・左右の騎座の傾き・体のねじれに気づける
2.自分自身の肩・首・顎・背中などの緊張
3.馬の動きで騎座が揺れ動かされている感覚
4.この高さの障害は向かうのが怖いと思う恐怖。(自分と馬の現状が読み取れる)
いくつかのパターンですが、このような感覚や気づきが得られると、格段に乗馬の楽しさが倍増していきます!
今回は『乗馬で人馬一体を得るための方法・条件と具体的な気づき・感覚とは!?
~失敗の可能性を減らすマニュアルを公開~』というテーマでお話しさせていただきました。
今回のポイントは「良い条件」を作って、「その瞬間を待つ」ということです。
相反する難しい表現ですが、結果的には「騎手の思いを伝えて馬にやらせる」わけですが、そのためには「騎手は受動的な心や体の状態を作って、馬にやってもらう。」という概念を持っていなければ達成できません。
人間関係も同じだと思っていて、「自分の話を聞いてもらいたい」ならば、まずは「相手の話を聞く」ことからやらないと、自分の話は受けとってもらえません。
ですから、話の説得力のある人は「話す能力が高い」のではなく、「聞く能力が高い」というのが本質なんです!
馬に乗るときは、自分が話す方が強くなりすぎずに、ぜひ馬の話を聞いてあげること。
すなわち、受動的な姿勢というのを実践いただけると新しい世界も見えると思います!
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