「扶助(合図)をしたけど馬が動かない。」
⇩
「無理やりな動かし方を行ってしまう。」
というのは乗馬ではよくある話だと思います。
でも、それが改善できてスマートにキレイに乗れたら、今より馬に乗ることが楽しくなると思いませんか?
ということで、今回は「乗馬用語『扶助(合図)』の種類・使い方と本当の意味とは!? ~まだこんな扶助使っていますか?~」
このテーマでお話しさせていただきます。
- 『扶助』という言葉はよく聞くけど、イマイチ意味がわからない。
- 『扶助』ってどのタイミングや強さで使うの?
- 『扶助』の種類って何があるの?
今回はこんな風にお悩みの方にオススメのコンテンツとなっています。
ぜひ、興味のある方は読んでみてください!!
乗馬用語『扶助(合図)』の種類・使い方と本当の意味とは!? ~まだこんな扶助使っていますか?~
①扶助の本当の意味とは
扶助とは騎乗者の「意思や想い」 を馬に伝えるための乗り手が使う言葉です。
英語では「aid」といい、支持・助け・支援という意味があります。
ということは、『扶助』は命令や指令ではないという事です。
『扶助』の本当意味は次の3つだと思います。
- 乗り手が馬に求める内容を手助けし、馬に明快に届けるモノ
- 乗り手の意思・思いを馬が理解するのを助けるモノ
- 乗り手の意思・思いを馬が実行するのを物理的に支援するモノ
人間より大きな馬に思いどおりに動いてもらうには、馬のやる気や意欲がとても重要です。無理にさせようとすると馬はたいていやる気を失いますし、とはいえ馬に『扶助』は贈ったものの反応がない状態で贈るのを諦めてしまえば「合図は無視して良い」、「この騎乗者は本気じゃない」と馬に勘違いをさせてしまいます。(馬を動かなくさせる調教を手助けしてしまいます。)
ですから、適切な扶助の種類・タイミング・強さについてこのあとお話しさせていただきます。
②扶助の使うタイミングと強さ
一般的に扶助を出すタイミングは、馬が精神的・身体的にも要求をスンナリ受け入れられる正しい状態にある時のみ使います。馬が焦っている・不安になっている・興奮状態・集中力がない・馬のバランスが崩れているなど、そんなタイミングで扶助を出しても効果はあまりありません。
乗り手がやらなくてはいけないのは、まず馬の注意を自分に向けさせることで、理想の反応を反応を求めるのはその後で良いのです。
脚は特にタイミングが重要ですが、一生懸命汗が垂れるほど合図をしているのに、「どうして動かないの。」と途方に暮れる乗り手をよく見かけます。
ですが、指導者からは毎回「脚が弱い。」と言われてしまいます。
落ち着いて考えてみたらわかると思いますが、「馬が騎手を運ぶのであってその逆ではありません。」
馬が動けるタイミングというのがあって、脚の合図でいえば後肢が地面から離れるタイミングが効果的です。(乗っている感覚ではわからないと思うので、馬の肢を運ぶ順序と前肢ならかろうじて視覚的に分かると思うので、最初はそこからタイミングを見つけると良いかと思います。)
そのタイミングで軽く扶助を出せば、肋骨に刺激がいき、馬は刺激された側の後肢を深くまたは速く踏み込むわけです。
強さでいうと、自分が思う理想的な弱さではじめは行い、反応がない場合は少しずつ強めます。
大切なのは、反応があったらすぐに扶助をやめます。(その反応でOKだよ。と馬に伝えるため)
また、自分が思う理想の弱さで初めて反応したら止めるを繰り返すと、どんどん馬が軽い合図で動くようになるはずです。(特にもう反応を良くする必要がなければ、扶助を出すのはやめておきます。)
次は、これはやらない方がいい良くない扶助を紹介していきます。
③まだこんな扶助を使っていますか? ~扶助とは呼べないリスト8選~
- 絶えずかかとで蹴る
- のこぎりを使うかのように手綱を左右に動かす
- ずっと手綱を引っ張る
- 鞭で激しく叩く
- 強く拍車を使う
- 馬に怒鳴る
- お尻で馬の背中をゴリゴリ押す
- 馬を驚かせて走らせる
これらが『扶助とは呼べないリスト8選』です。
細かく言えばもっとありますが、大きくこのあたりが扶助と誤って使うものです。
次の章では正しい扶助の種類と解説をしていきます。
④扶助の種類と解説
1.何もしない
まったく何もしないことが馬にメッセージをプレゼントすることにもなります。
例えば、「今の運動をそのまま続けてね。」、「次の合図までは、ここで停止しててね。」というメッセージになりますよね!
何もしないというのは馬も意外と大変で、ライダーも馬上で何もしないというのはまぁまぁ難しいです。
2.気持ち
馬に何かを求めるときに最初の扶助はライダーの『気持ち』です。どのような物理的な扶助よりも思考や想いが先でなければいけません。脚や拳などの物理的な扶助は、思考を補うための行為であり、ライダーの『気持ち』を後押しするものです。
3.目・からだ
馬同士のコミュニケーションは目とからだを使って行われています。
群れのリーダーは目で行き先を見て、からだは見ている方向を向いてメッセージを強めまます。そうすると、群れ全体がリーダーと同じ方向に動き出します。
ですから、ライダーも行きたいところを見て、ちょっとからだを使って向きや歩様と歩度を表現できれば、とても良い乗り手となれるはずです。
4.脚
ライダーの脚は、ハエが付いたことにも気づける敏感な馬のおなかに広く接しています。
ただそこに静かに存在しているだけでも、ライダーのからだかが発信するメッセージの手助けをしてくれます。
また、後肢の踏み込みを促して前進気勢を生み出します。
一生懸命からだを揺すって馬を動かそうとしてしまいますが、シートとからだで前進気勢を産み出すことはできないのです。
5.騎座と座骨
シートや座骨で推進力の補助をすることはできます。
随伴といったりしますが、動き出した馬の動きを手助けするためによく使われます。
騎座の説明は下記記事が分かりやすいので、下にリンクを貼らせていただきます!www.wagian.work
6.拳・手綱
拳や手綱は、思考、目、からだ、シートを補うために主に使います。
回転を例にすると、
1.どこに向かうか決めます
2.向かう先を目で見ます
3.シート、からだ、脚が行き先に向く
4.拳も向く
が自然の流れですので、拳は他の扶助と連結して使うものなので、手綱だけで引っ張るなどの使い方は良くありません。
番外編:副扶助(舌鼓・鞭・拍車)
今までの、6つの扶助を手助けするために使うのが副扶助です。
主に舌鼓・声、鞭、拍車がその副扶助に属します。
使い方に関しては過去記事で紹介していますので、下の記事を読んでいただけたらと思います!
〖まとめ〗
①扶助の本当の意味とは
⇒
- 乗り手が馬に求める内容を手助けし、馬に明快に届けるモノ
- 乗り手の意思・思いを馬が理解するのを助けるモノ
- 乗り手の意思・思いを馬が実行するのを物理的に支援するモノ
②扶助の使うタイミングと強さ
⇒
扶助の使うタイミング:一般的に扶助を出すタイミングは、馬が精神的・身体的にも要求をスンナリ受け入れられる正しい状態にある時のみ使います。馬が焦っている・不安になっている・興奮状態・集中力がない・馬のバランスが崩れているなど、そんなタイミングで扶助を出しても効果はあまりありません。
扶助の強さ:自分が思う理想の弱さで初めて反応したら止める
③まだこんな扶助を使っていますか? ~扶助とは呼べないリスト8選~
⇒
- 絶えずかかとで蹴る
- のこぎりを使うかのように手綱を左右に動かす
- ずっと手綱を引っ張る
- 鞭で激しく叩く
- 強く拍車を使う
- 馬に怒鳴る
- お尻で馬の背中をゴリゴリ押す
- 馬を驚かせて走らせる
④扶助の種類
⇒
1.とにかく何もしない
2.思い
3.目・からだ
4.脚
5.騎座
6.拳
番外編:副扶助(舌鼓・鞭・拍車)
『乗馬用語『扶助(合図)』の種類・使い方と本当の意味とは!?』について解説させていただきました!
扶助について、なんとなくこういうものなのかというのは理解いただきましたでしょうか?
あとは実践でご自分の中で試しながら、良い感覚を身につけいくことが大切です。
馬の乗り方の知識はいくら収集しても意味はありません。
使ってはじめてその価値があるのです。
ですから、読んでいただいて、ラッキーなことにも馬に乗る機会のある方はぜひ積極的に使っていただけたら嬉しいです♪
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成長=変わること。
成長する習慣をつくるために、毎日小さな変化を受け入れるトレーニングをしています!
大きいもので転職とブログ、小さなものでは毎日通勤経路を変える、意識して左手を使うなど。
小さな変化を受け入れられなければ、大きな変化やリスクを受け入れられない。
すなわち成長はない。— wagian (@wagian_wagi) September 19, 2019
最後まで読んでいただきありがとうございました!!
wagi
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