内方姿勢を取るコトが楽しくなるやり方と効果とは!? ~乗馬の便利テクニックを学ぼう~

内方姿勢を取るコトが楽しくなるやり方と効果とは!? ~乗馬の便利テクニックを学ぼう~

馬をまっすぐにすることはとても重要です。(真直性)

ですが、馬体を曲げないと乗りにくいのも事実です!(内方姿勢)

この矛盾した話を今回のコンテンツではスッキリ解決しますので、ぜひ最後まで読んでいただけるとうれしいです!

また、『内方姿勢』の具体的な取り方やどんなシーンで使うのかも紹介していますので、実践で使えるノウハウを持ち帰って、前回のあなたよりも数段レベルアップした騎乗スキルを手に入れてください!

①内方姿勢ってなんで取るの?

そもそも内方姿勢とは

『回転時(曲がる時)に馬のからだ全体を回転したい方向に屈曲させ、肢を真っすぐ前に出して運動できるようにする。』

ことです。

馬の球節から下の部分(繋ぎと蹄)は 真っすぐにしか動かせません。
運動時にここを左右にひねると大きな負担を肢に加え、故障(怪我)の原因となります。
ですから、馬の運動の中で『真直性』はとても重要になります。
真直性に関しては別の記事で説明しているので貼っておきます。
ちなみに、超重要な記事ですので必ず読んでおいてください。

参考記事

上手な騎手が馬に求める優先事項8選 ~馬術調教の8原則~

直線上であれば真直性を維持することは、馬体を真っすぐにすることで保てますが、曲線上では保つことが難しくなります。(球節下が真っすぐにしか動かないので)
改善するには、肢を交差するか(2蹄跡運動)、肢がぶつかるか(交突といいます)、ひねるかしかありません。
正しく肢を交差するのは良いですが、その他2つは馬の体に重要な問題が発生してしまいます。
馬によっては、急停止したり、勝手にバランスを崩して内に入ったり、急に走り出したりしてしまいます。

ですから、馬の為にぜひ求めてください。『内方姿勢』を。

②内方姿勢が楽しくなるやり方とは!?

今回は右内方姿勢で解説していきます。

内方姿勢のやり方

  1. 右に首を向ける。(右の開き手綱、左の拳は馬の頸が右に向ける程度薬指の握りを緩めます。正確には『譲る』と言いますが、譲ると首が右へ向く)
  2. 馬は首を向けた方にバランスを崩し曲がろうとするので、内方脚を馬の左口や左肩の方向に使って馬を支える(バランスのフォローをする)
  3. 直線に戻る時は、左手綱を元の握りに戻すように握り、外方手綱から馬を真っすぐにすると口からハミが一度も抜けずに運動できます。

以上が内方姿勢の説明です。

③『内方姿勢』ってどんな場面で役に立つの?そして恐るべき効果とは!?

『内方姿勢』を使う場面

  • 回転や図形運動をするとき
  • 駈歩発進するとき
  • 馬の口の抵抗が出るとき
  • ショルダーフォアや肩内など2蹄跡運動を求めるとき
  • 前肢旋回や後肢旋回するとき
  • 斜め横歩やハーフパスなどの横運動を求めるとき
  • 馬を丸めたいとき(収縮)

内方姿勢の恐るべき効果とは『内方姿勢』と一言で言っても、これだけ多くの場面で発揮されるさまざまな効力にあります。馬術や乗馬の超万能必須テクニックといっても過言ではありません。
ぜひ、実践で試していただけたらと思います!

今回は『内方姿勢』について解説させていただきました。

この話は『内方姿勢』を私なりにシンプルかつ網羅的に厳選して配信させていただきましたので、内方姿勢について書いているどんな本よりもスッと頭にはいると思いますので、ぜひ実践に生かしてほしいと思います。

おまけ

◇わぎの気づき◇

私も大学時代は教員を目指していたので教育について学び、インストラクター時代にも接客と教員を同時に学びました。

そこで1つの結論に至りました!

それは『教育は教えることではなく、その気にさせる』こと。

例えば、子供がたまたま宿題をやっているところをみたらほめてあげる。
(宿題をやらないことを説教しない。子どものことを大事に思うステキな親ほど、言いたくなりますけどね笑)

スマホをたくさんいじらず本を読ませたかったら、大人が楽しそうに本を読む。
(大人が楽しそうに勉強していたら、たぶん勉強したくなる。大人が勉強しなかったら、子どももたぶんマネする。)

※『我慢するとやりたくなる』のが人間です。「遊ぶ」を我慢したら「遊びたくなる」。『注意することを我慢する』と『注意せずにはいられなくなる』と言われそうですが、相手に心の矢印を向けて良い方向に連れて行ってあげたいという気持ちを思いだせたら『我慢』できると思います。「注意すること」が目的ではなく、「相手を成長させてさしあげること」が教育の一番の目的なのですから。

これが会社も一緒で、朝礼で社長や上司が社員を朝から「君たちの仕事にはムダが多すぎる。ムダやロスをカットして利益を伸ばしなさい!」と説教して、ほとんどの社員は『よし!仕事がんばろう!ムダを減らして業績をあげよう!』
って思わないですよね!(口先では「はい。」といいますけど。)
「あの新入社員は何度言っても直らない。」っていう言葉を良く聞きますが、みなさんは言ってないでしょうか?
何で直らないかわかると思います。

説教して教えることが教育ではなくて、その気にさせてA地点からB地点にその人を導くのが教育だと私は思います。
そうすると子どもは甘えてワガママになるのでは?と考えがちですが、みなさんは「どう言われた方が、相手に反発してヘソを曲げますでしょうか?」

こう言うと勘違いされるのですが、『ほめる』ことが良くて、『しかる』はダメというのではありません。
その気にさせるには普段から『相手の価値観を先に受け入れる』ことが大切なのです!

指導者や教育的立場にいらっしゃる方にぜひオススメのマインドです。
取り入れるか・取り入れないかは個人の選択なので、押し付つける気はありません。
変化の時代に対応するオススメのマインドという事でご紹介だけさせていただきます。

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