馬に優しい駈歩発進の方法を解説│馬uma サポート

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駈歩発進で、馬が駈歩になってくれないとか、跳ねてしまうとか、そういった経験は誰もが持っていると思います。

私も、もちろんありました。メンタルもやられて乗馬向いてないなと思う時期も多々ありました。指導員目指してて、この経験を味わうと、まぁまぁ落ち込みます。

この記事を読んでいる方は、おそらく上手くなりたいとか、自分と接する好きな馬に良い思いをさせたい、単純に馬を知りたいなど、馬にポジティブな方々なのでできる限りネガティブな経験を味わってほしくないと思っています。

ですから、今回は馬に優しい駈歩発進の方法を解説していきます。

Youtube動画で見たい方コチラ☟

①そもそも駈歩とは

駈歩とは3節で走る歩法で、映像などで馬が軽快に走っている走り方が駈歩です。

通常は約時速20㎞で走りますが、クロスカントリーとなると約40㎞の速度で走ります。

背中の揺れは波のような前後・上下の動きがあり、常歩や速歩に比べて騎手の運動量は非常に多くなり、ダイエット効果が一番期待できる馬の動きになります。

馬に優しい駈歩発信の結論から言うと、内方脚をメインに発進をします。理由は失敗原因のパターンから外方脚を後ろへ引くから強く使うイメージを持ってしまうからです。また、外方脚の過度な使用は馬を焦らせる要因にもなります。内方脚を意識して発進した方が跳ねるリスクも少なく、馬が嫌がらないです。

駈歩発進の主な失敗原因

外方脚が強いもしくは反応させようとして後ろに引きすぎる（馬が跳ねたり、急発進を促します）
発進の合図を行ったときに馬の常歩や速歩のリズムが早くなりすぎて駈歩にならない（馬が慌ててしまって正しい歩調でないため駈歩に切り替えられない、またリズムが早くなるというのは馬のバランスが前に崩れてそれを馬が修正しようと脚を早く出します。）
脚反応が得られず、そもそも常歩や速歩のリズムやペースが遅すぎて動く準備ができていない

他にも騎手のバランスなどはありますが、これらが主な原因となります。

上記の問題を解決するための『馬に優しい駈歩発進の方法』を手順を上げていきます。

馬に優しい駈歩発進の方法

常歩・速歩で脚反応を作り良い運動のリズムを作る。（リズムが早すぎず遅すぎず）脚反応は脚を使う強さを変えたり、拍車を使ったり、鞭を使って反応させ、最終的にふくらはぎの圧迫に対して前に出ようとする反応が出るまで行う。
前に出るようになったら、リズムが早くなりすぎないようにペースのコントロールをします。（手綱が短く持脹れている前提で話します。）脚に反応するが馬のリズムが慌ててやバランスが前に崩れて早くなる場合には、拳の握りを少し強めたり上体を5度～10度後ろに引き、馬体の後躯（後ろ肢）に負重を乗せてリズムを整えます。これで前進気勢はあるが、馬のバランスを後ろ足のほうに持っていき駈歩の一歩目（前肢のはたき）が出やすいようにコントロールします。
内方脚で馬体を圧迫または踵や拍車反応させ、外方脚は馬体のやや後方に引き（馬の状態にもよりますが5㎝～15㎝程度で十分）発進を促します。ここで内方脚は、推進の扶助と内方に馬体を屈曲させるための役割をします。外方脚は、内方に体を曲げた馬が体をまっすぐにしようと腰を外に逃がすのを防ぐ役割があります。理由は駈歩は内方姿勢を維持しなければ走りだせないからです。

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馬にやさしい駈歩発進は今の点に注意していただければ、大丈夫です。

ぜひ、駈歩マスターにできる限り早くなれることを祈っております。

一度読んで実践して、またブログを読んで実践を繰り返していくことにより、感覚の良化や、新たな気づきに繋がると思いますので、反復練習をしていきましょう。

また、馬のリズムに関して書いた記事もありますので、こちらも目を通していただけるとより理解が深まると思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました！！

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