開き手綱の意味・やり方とは ~効果的な誘導を手に入れる①~

開き手綱の意味・やり方とは ~効果的な誘導を手に入れる~

誘導をしようと思って手綱の操作を加えても、馬が反応しない・思ったように隅角を深くいけないなどの悔しい経験をみなさんお持ちではないでしょうか。

誘導でも特に『開き手綱』は乗馬をはじめて早い段階で教えてもらう基本的な手綱の操作です。
しかも、最初に教えてもらった後は「クラスがあがってきたら、できるだけ小さな手綱の操作で誘導しましょう!」とレクチャーを受けて、その大半が『開き手綱』の操作を初心者クラスでやったあとは再度練習するシーンが少ないかと思います。

ですから、最初に教えてもらった初心者の『開き手綱』から、もう1ランク上の『開き手綱』が使えるようになっていただくためのコンテンツとなっていますので、誘導が上手になりたい馬の力みを抜かせてハミ受けをラクにさせたいという方にぜひ読んでいただきたいと思います!!

サラブさん
開き手綱で口を引っ張られると、バランスがとりにくいし肩が動かん・・・
わぎ
そうですよね!僕たちはサラブさんたちが動きやすい乗り方を身につけないといけないわけです。今回は『1ランク上の開き手綱』をご紹介します!

①誘導とは

誘導といっても、単に行かせたいところに連れていくことではありません。
もう1ランク上の誘導を目指すのであれば、誘導のさまざまな効果を知る必要があると思います。
いくつかをあげると正しい誘導には次のような効果もあります。

誘導の効果

  • よりレベルの高い調教やトレーニング効果
  • 側方運動(横運動)とキャリッジの質(馬のバランスや体勢)の良化
  • 馬と乗り手のコミュニケーション

これらは誘導の効果の一部ですが、もっと複雑にさまざまな効果を馬にプレゼント出来たり、またライダーが得られたりします。
このコンテンツでは誘導の中でも『開き手綱』に特化してお話しさせていただき、直面する問題解決の糸口になってほしいと願っています。
乗馬をはじめた頃のわたしたちの多くは、誘導するときに内方手綱を引くようなニュアンスで教えてもらったり、受け取ってしまったりしています。
それが拍車をかけてしまい、内方手綱を引いて誘導する習慣から抜け出すのが容易ではありません。
とはいえ、意識をして練習を繰り返せば内方手綱を引かない誘導が習慣化され、良いハミ受けも得やすいライダーになれる可能性を誰もがおおいに秘めています。
今回は、そのような誘導のまちがった概念や習慣を修正し、良い習慣を習得していただけたらと思っています。

②開き手綱の意味・やり方

『開き手綱』を習得すると、あらゆるシーンでとても役に立ちます。

開き手綱の意味・役目

  • 競技や調教でのウォーミングアップやクールダウン
  • 野外騎乗(外乗・エンデュランスなど)
  • 緊張をした馬のリラックス
  • 新馬や問題のかかえている馬の良化
  • コンタクトを受け入れられない状態の馬の改善

簡単に使いそうなシーンをあげてもこれだけあります。(まだまだいっぱいありますが・・・)
開き手綱の役目や意味は紹介したとおりですが、これからやり方についてお話しさせていただきます。

開き手綱のやり方

  1. 左に回転する(曲げたい)ときは左の手綱を馬の頸から外側にかつわずか前方に開きます。
  2. このとき、右の手綱は馬の頸に静かにくっつけておきます。
  3. 騎手の目線と体がいきたい方向見ている。(手綱がゆるまない程度)

開き手綱で重要なのは、手綱を開いたときにわずかに前方に開くということです。(騎手の膝の少し前あたり)
手綱を開くことで馬を招き入れるスペースを作りますが、この招きに対して馬はほぼほぼ抵抗は示さないと思います。
外側の手綱は馬の頸につけておくことで、外方のハミのリングが馬の頬を抑える効果と、馬は頸に外方手綱だけがついていることで曲がることに気づきます。(ハエがとまっただけでわかるほど敏感なので、手綱もわかるはずです。)
他の細かい手綱操作の初期トレーニングにもなりますので、必ず意識された方が良いです。

開き手綱の覚えておくコト

「まずイメージし、行きたい方向を見て体の向きを変える。手綱を前方に馬の頸からはなれる様に、馬を招き入れる様に開く。」

③誘導は両方の手綱を使うことが大切

両方の手綱を使って誘導することは、『開き手綱』の応用で複雑に考えがちですが実はすごく簡単です。
しかも、両方の手綱が使えることでより小さな開き手綱で馬の操作ができて、最終的には勝手に馬が曲がっているようにみえる様に操作ができるようになります。
まずは騎乗せずに両方の手綱を使う正しい感覚をつかむ確認方法をご紹介します。

騎乗せずに両方の手綱を使う正しい感覚をつかむ確認方法

  1. 騎乗していない時に、拳を騎乗時の位置に構えて肘を脇につけて歩きます。
  2. 首や腰をひねらずに、からだ全体左に曲がります。
拳はどうなりましたでしょうか?
他の部分と一緒に方向転換する。(それ以上でもそれ以下でもないと思います。)

ちなみに、馬上でも同じことができれば良いのです。ホントは。
両方の手綱を使って馬を誘導すると考えるとややこしく感じるかもしれませんが、今後レベルが上がっていきより高いライセンスや馬術競技で結果を出すには、外方手綱以上に内方手綱を使うことなく回転させられる様にならなければなりません。(まったく内方手綱を使わないわけではありません。)
騎乗時の細かい練習方法などは、また次回解説していきます。

まとめ

①誘導とは
⇒誘導といっても、単に行かせたいところに連れていくことではない。
いくつかをあげると正しい誘導には次のような効果・意味もあります。

誘導の効果

  • よりレベルの高い調教やトレーニング効果
  • 側方運動(横運動)とキャリッジの質(馬のバランスや体勢)の良化
  • 馬と乗り手のコミュニケーション

②開き手綱の意味・やり方

開き手綱の意味・役目

  • 競技や調教でのウォーミングアップやクールダウン
  • 野外騎乗(外乗・エンデュランスなど)
  • 緊張をした馬のリラックス
  • 新馬や問題のかかえている馬の良化
  • コンタクトを受け入れられない状態の馬の改善

開き手綱のやり方

  1. 左に回転する(曲げたい)ときは左の手綱を馬の頸から外側にかつわずか前方に開きます。
  2. このとき、右の手綱は馬の頸に静かにくっつけておきます。
  3. 騎手の目線と体がいきたい方向見ている。(手綱がゆるまない程度)

③誘導は両方の手綱を使うことが大切

騎乗せずに両方の手綱を使う正しい感覚をつかむ確認方法

  1. 騎乗していない時に、拳を騎乗時の位置に構えて肘を脇につけて歩きます。
  2. 首や腰をひねらずに、からだ全体左に曲がります。
拳はどうなりましたでしょうか?
他の部分と一緒に方向転換する。(それ以上でもそれ以下でもないと思います。)

ちなみに、馬上でも同じことができれば良いのです。

今回は「開き手綱の意味・やり方とは ~効果的な誘導を手に入れる①~」を解説させていただきました。
次回「効果的な誘導を手に入れる②」では両方の手綱を使った騎乗時の練習方法を紹介していきますの、読んでみてください!!

最後まで読んでいただきありがとうございました!!

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