輪乗りのたった2つのコツ・やり方・意味を解説 ~乗馬・競馬で超重要運動を知る~

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輪乗りの2つのコツ・やり方・意味を解説 ~乗馬・競馬で超重要運動を知る~

『輪乗り』のワードを聞くと「ドキッ」とする方もいらっしゃるのではないでしょうか。

乗馬の基本的な図形運動の中で、まず最初に出会い壁にぶつかる運動です。

本当は難しくはなくて、この運動を求められる頃には確実にやれる能力は自分に秘めてはいるのですが、いざ出せないだけなのです。

正確には「輪乗りはやったことないと思い込んで、やれない方向に体を使ってしまう。」のが正しい解釈かもしれません。

このレベルに達するまでに、内ラチ・外ラチがあったにせよ、輪乗りしかやっていないはずです。

ですから、角馬場で輪乗りを求められているみなさんは輪乗り経験者です。

今回のコンテンツでは、そんな輪乗りの難しいという固定観念を取り除き、「輪乗りは簡単なんだ!私も余裕でできるかも!!」と思ってもらえると思います。

また、競馬でもレース発送前に輪乗りを行っていますが、なんでだろう?と思う方も少し理解ができると思いますので、ぜひ読んだいただけたらと思います。

輪乗りのたった2つのコツ・やり方・意味を解説 ~乗馬・競馬で超重要運動を知る~

 ①輪乗りとは ~意味と馬への効果~

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『輪乗り(わのり)』とは10m以上の円周上を運動させることです。

まさにメリーゴーランドの状態ですね。

逆に10m以下は『巻乗り(まきのり)』といいます。

また、『輪乗り』が馬に与える効果と意味ですが、一番はリラックス効果です。

馬が自ら走る時は基本的に体を真っすぐにして走ります。(曲がる時も真っすぐのまま、もしくは肩を内に傾かせながら曲がります。)

理由はとてもシンプルで、馬が走りやすいからです。

ですが、体を進行方向に曲げて運動をするやり方を行わないと、バランスのいい回転ができないので肢の故障や回転で馬がスピードを速くするなどの問題が発生し冷静さも失います。
また、体を曲げさせることで体の普段使われていない筋肉をほぐすことができるため、フィジカル的にもリラックス効果を促せます。

人間も前屈時に後ろから押されて筋肉の可動域を超えようとすると、痛みで筋肉を固めると思います。

馬にもこの筋肉の可動域を広げてもらい、バランスのいい体勢を求めても緊張しないようにトレーニングしてあげることが重要です。

競馬で直線を多く走る競走馬もそういった面では、必要なトレーニングであると私は思います。

※輪乗りで必要な内方姿勢についてを解説

内方姿勢を取るコトが楽しくなるやり方と効果とは!? ~乗馬の便利テクニックを学ぼう~

②輪乗りのやり方 ~簡単な方法を伝授~

やり方の説明の前に、まずは大切なポイントをお話します。

輪乗りを維持するために重要なポイントは、ベースとリズムです。

手綱や内方脚で馬の姿勢ばかり気にしてしまい、そもそも推進力不足になって手綱操作も馬に届かない状態になってしまいます。

馬が元気よく前に進んでいて手綱を引っ張ってくれることで、初めて手綱が張れて操作できます。

ですから『ペース・リズム』の維持は第一優先と考えておいてください。

では、やり方に入ります。(蹄跡から輪乗りに移行する場合)

【輪乗りのやり方】

  1. 蹄跡上で『ペース・リズム』を脚を使って整える。逆に速い場合は減却(ブレーキ)でコントロールを行います。(輪乗りの前の準備としてわざと馬のスピードを速めたり、遅くしたりして確認をとっておきます。)
  2. 実際に輪乗りに入る際に、外方拳を少し握り外方手綱を軽く張ります。(馬の外側の口を捕まえるため)その際に馬が外方肩からそのまま蹄跡の方へ進んで曲がろうとしない場合は、内方脚を使うこと(右の拳を使うため右口に馬を出す)・右拳を握ること・右脚は軽く押さえて馬の腰を抑えます。内方手綱は軽く開き馬の頭をやや内へ向けます。(外側のハミのリングが馬の頬を押して外側の壁を作ります。脚と外方拳の使う量を増やせば、馬の肩が外に膨らむのも防げます。)
  3. 輪乗りに入れたら再度「ペース・リズム」の確認をし、円周上にそうよう2.のやり方を応用して整えます。
  4. 輪乗り中の自主練として、内方姿勢を維持したまま内方脚で馬を外に押して輪乗りを少し大きくしたり、逆に外側の脚で押して輪乗りを小さくしたりすることで、イレギュラーにも対応できる感覚を養っておけます。(あんまり大きくやりすぎると他の方の迷惑になりかねないので、やる時は小さく30㎝~50㎝の範囲内くらいで確認してみると良いです。)

 ※輪乗りを行う際に知っておいた方が良いこととは!?

開き手綱の意味・やり方とは ~効果的な誘導を手に入れる①~

③輪乗りの2つのコツ ~頭の片隅に置いておくだけの2つのコツ~

この2つは頭に入れておくと、便利なコツをご紹介します。

今回は下図の20m×40mの馬場で馬場の上半分を使って輪乗りをした場合で解説します。

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日本馬術連盟HPより引用

⑴4点を結ぶダイヤモンドを描く意識

図のオレンジ色の線が輪乗りを実際にするラインです。

ここで言う4点を結ぶダイヤモンドというのは黒い線のことで、赤いコーンの4点を真っすぐ繋ぐイメージを持つと、輪乗りが上手くいきやすくなります。

なんとなく弧を描くよりも、直線を運動して誘導する方が感覚的にもできそう気がすると思います。(実際にサークルの馬場で誘導はやっていると思いますし。)

輪乗りは基本隅角を深く通ってしまったら、図形不良(図形が正確でない)をとられて、減点になります。

ですから、そういったメリットも考えて円というよりも、イメージをダイヤモンドにしていただけるとやりやすいかと思います。

上手くダイヤモンドができたら、徐々に6角形・8角形・・・と多角形の数を増やせば円に近づいていきます。

あとは実践→分析→修正を繰り返していくのみです。

そこで大事なのは、できなかった時に「自分はダメだ。センスがない。」などと自分を差し引かない事です。

事実は今出来ていなくても、できている未来の自分を常に忘れずにイメージを持ち続けられるか、いい思い込みをし続けられるかなので、今できていない事実は無視してしまいましょう。

※上達するマインドを持続する方法とは!?

【重要】乗馬で上手くいく人・上手くいかない人の理由とは ~引き寄せの法則~

⑵ブレーキは意識的に半減却を使う

ブレーキを行うときは意識的に半減却を使う様にしましょう。

というのは拳をゆずれる状態を作っておきたいのが主な理由です。

拳をずっと強く握って馬の頭と人の拳が常に支え合っていると、馬のバランスは前に崩れている状態なので、前肢の着地位置を横にずらすことが意図的にはできません。

すなわち輪乗りの大きさを変えたり、馬を誘導させるには馬のバランスは馬自身でとり、乗り手は乗り手自身でバランスをとり、独立することが大事なのです。

 ※半減却(ハーフホルト)の使い方はコチラの記事をお読みください!

www.wagian.work

まとめ

①輪乗りとは ~意味と馬への効果~

輪乗り』の意味 = 10m以上の円周上を運動させること

『輪乗り』が馬に与える効果 = 一番はリラックス効果

②輪乗りのやり方 ~簡単な方法を伝授~

『ペース・リズム』の維持は第一優先

・細かいやり方は②の様に

③輪乗りの2つのコツ ~頭の片隅に置いておくだけの2つのコツ~

→ ⑴4点を結ぶダイヤモンドを描く意識

 ⑵ブレーキは意識的に半減却を使う

今回のテーマは『輪乗りの2つのコツ・やり方・意味を解説 ~乗馬・競馬で超重要運動を知る~』で解説していきました。

3級ライセンス取得を目指している方だけでなく、2級馬場ライセンスや馬場競技の出場、障害馬術のフラットワークと『輪乗り』をする場面は数多くあります。

ですから、今回のコンテンツは再度レッスン前にスマホで復習していただいてから、レッスンに入るみたいな感じで利用していただければと思います。

また、乗馬をやっていると、上手くいかなくて挫折しまくると思います。

指導員も熱くなってくると「前も言ったのに、なんでできないの?」と感情的にいってしまうこともあります。

言われた方は「できないから、練習しに来てるんだけど・・・」って心の中で思うと思います。

ですが、指導者も上手くなってほしい気持ちが高まってつい言ってしまうことはあります。(ホントは言ってしまうのは良くないですが・・・)

そういわれたときは、「この人は私に上手くなってほしいと思っているんだな。私の成長しか見えていない。」とポジティブに受けとめていただいて、ぜひ自分のモチベーションを下げない様にチャレンジしてみてください。

もし、その気持ちを忘れかけたらぜひ『馬uma サポート』に訪れていただき、そのマインドを思い出していただけたらと思います。

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