前肢旋回(ぜんしせんかい)の扶助のやり方・効果とは? ~乗馬・馬術におけるあらゆる扶助の集合体~

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前肢旋回(ぜんしせんかい)の扶助のやり方・効果とは? ~乗馬・馬術におけるあらゆる扶助の集合体~

『馬uma サポート』wagianです!

今回は『前肢旋回』をテーマにお話しさせていただきます。

おそらく、「言葉はなんとなく聞いたことある」、「前肢旋回なんとなくやっている」けど実際のやり方やポイント、その効果についてイマイチ分かりにくいと思います。

そんな前肢旋回について、今回は短く簡単に解説させていただきます。

タイトルどおり、読んでいただければ『前肢旋回』のみなさんが疑問に思う点について解決できるとおもいますので、最後までお付き合いいただけたらと思います。

 前肢旋回(ぜんしせんかい)の扶助のやり方・効果とは? ~乗馬・馬術におけるあらゆる扶助の集合体~

①前肢旋回とは

前肢を軸にして、後躯を交差させながら前肢の外周を後躯が旋回する運動です。

言葉で聞けば簡単ですが、実際やってみると馬が旋回途中で止まってしまったり、目の前にラチの無い所では前に歩かれてしまったりします。

②ではそれが起きない様なやり方を解説しています。

②前肢旋回のやり方 3ステップ 

角馬場で左手前常歩で蹄跡行進をしている場合を例にします。

1. まずは気をつけをしている状態から、徐々に歩度を詰めていきます。詰めるときはハーフホルト(半減却)を使うようにします。

☟ハーフホルトの復習はコチラから

www.wagian.work

2.内方の開き手綱(左拳)と左脚は腹帯の辺りを1歩ごとに圧迫します。(外方脚気持ち後ろに引いて、馬の腰が急に膨らまないように軽く押さえます。)
※馬が回りはじめても扶助はそのまま使い続けていただき、仮に馬が止まりそうになっても手綱の操作を絶対にやめない事がポイントです。(手綱を開き続けることで馬の頸は内方に向いているため、馬は馬体を真っすぐにしようと腰を外に振るので旋回し続けることができます。)推進が必要なら内方脚の圧迫を足します。

3.回り切ったら拳をそろえて馬を真っすぐにします。常歩のリズムが遅くなってしまったら脚を使い元のリズムへ戻し、早い場合はブレーキしてコントロールします。
※当たり前のことですが、旋回が終わると人の気持ちがフィナーレを迎えてしまいけっこう忘れがちですので、3ステップ目まで気を抜かないように行ったいただけたらと思います。

このやり方に乗り手が慣れてきたり、馬が反応しやすくなってきたら徐々に開き手綱の使う量を減らしていけるのが理想です。

馬にも個体差や能力差が動物なのであります。

本当は運動課目にもセオリーがありますが、それにすべての馬が完璧に応えられるわけではないので、その馬に合わせたやり方や良い意味での妥協点は必要です。

今回の前肢旋回でいうと、開き手綱の量であったり、脚の使う量や最初の歩幅の詰める量などになります。

③前肢旋回の効果

前肢旋回が騎手と馬に与える効果を解説していきます。

【騎手】

1.斜体扶助のトレーニングと確認

2.旋回や回転時のバランストレーニング

斜体扶助とは内方脚を使った際の推進や力を外方拳で受けるまたはその逆のことを言います。タイトルにありますが、あらゆるの扶助の集合体といっているのは「脚・拳・騎座・減却」などの多くの扶助を同時に使うからというのがご理解いただけたかと思います。

【馬】 

1.サプルネス(柔軟性)の向上

2.扶助の理解と反応向上

3. 心身のリラックス

馬体を曲げる運動やその場で旋回する運動は、慣れていない馬にとっては抵抗して体を硬くしてしまったり、緊張する原因です。
しかし、馬場馬術のみならず馬術全般や競馬も含め馬がどんな状況下でもリラックスしてることに越したことはありません。
そんな良い馬の精神状態や筋肉の状態を作るために、旋回運動や回転運動で馬にとって良いフィジカルとメンタルをつくる最適な運動となります。

※調教に重要な『馬術調教の8原則』を知ろう

上手な騎手が馬に求める優先事項8選 ~馬術調教の8原則~

〖まとめ〗

①前肢旋回とは
前肢を軸にして、後躯を交差させながら前肢の外周を後躯が旋回する運動です。

②前肢旋回のやり方 3ステップ

1. まずは気をつけをしている状態から、徐々に歩度を詰めていきます。詰めるときはハーフホルト(半減却)を使うようにします。
2.内方の開き手綱(左拳)と左脚は腹帯の辺りを1歩ごとに圧迫します。(外方脚気持ち後ろに引いて、馬の腰が急に膨らまないように軽く押さえます。)

3.回り切ったら拳をそろえて馬を真っすぐにします。常歩のリズムが遅くなってしまったら脚を使い元のリズムへ戻し、早い場合はブレーキしてコントロールします。

③前肢旋回の効果

【騎手】

1.斜体扶助のトレーニングと確認

2.旋回や回転時のバランストレーニング

【馬】 

1.サプルネス(柔軟性)の向上

2.扶助の理解と反応向上

3. 心身のリラックス

今回は『前肢旋回(ぜんしせんかい)の扶助のやり方・効果とは? ~乗馬・馬術におけるあらゆる扶助の集合体~』について解説していきました。
今までよりは『前肢旋回』の理解が深まったと思いますので、実際に練習に生かしてみてください!

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