
『馬uma サポート』のwagianです。
今回は『馬の跛行(ハコウ)の種類・原因・見分け方を解説 ~馬の健康状態を知る~』をテーマにお話しさせていただきます。
普段あまり聞くことも見ることもないテーマだとおもいますので、非常に馬の勉強になるコンテンツとなっています。
乗馬でも競馬でも馬に密接に関わってくる内容ですので、頭の片隅に置いておいていただけると、馬のふれあい方や考え方も良い方向に変わっていくと思いますので、ぜひ最後まで読んでいただけたら嬉しいです。
では、さっそく解説していきます。
馬の跛行(ハコウ)の種類・原因・見分け方を解説 ~馬の健康状態を知る~
- 馬の跛行(ハコウ)の種類・原因・見分け方を解説 ~馬の健康状態を知る~
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①馬の跛行(はこう)とは?
跛行とは「歩様に異常をきたしている状態」のことを言います。
跛行することで、競走馬や乗用馬は調教や運動が困難になります。
また、繁殖馬は跛行によるストレスを感じ、同様に仔馬にも悪影響を及ぼす可能性があります。
跛行は早期発見と早期治療が重要になります。
②跛行の種類・チェックポイント
【跛行の種類】
1.支柱肢跛行(肢跛=しは)
→患肢に荷重がかかると痛む(ほとんどの跛行は肢跛が多い)
2.懸垂肢跛行(懸跛=けんぱ)
→患肢をあげたり、振り出すと痛む
3.混合跛行(混跛=こんぱ)
→肢跛と懸跛の混合
4.鶏跛=けいは
→鶏の足のように、後肢を高く上げて歩く(とりあし)
【跛行のチェックポイント】
跛行のチェックは固い地面で速歩の曳馬で見るのが一番分かりやすいです。
蹄の痛みの場合は柔らかい地面で行い、蹄蹄(蹄の裏側)に圧をかけやすく患部を見つけやすくなります。
〇前肢が跛行の場合
普段速歩は頭の位置を変えずに一定に走ります。
ですが、前肢に跛行が見られる場合は患肢を地面に着いた際に頭をあげます。
そこで、馬のどの肢が痛いのかを判断する事ができます。
〇後肢が跛行の場合
・腰の上下動
→痛い後肢の方の腰が上下動が大きくなるので、そこで見分けます。
・球節の沈みこみ
→痛くない方の肢に長く体重をかけるので、球節の沈みこみが痛くない肢の方が深くなります。
③跛行の原因・診断方法
【跛行の原因】
- 腱や靭帯の異常・・・浅屈腱または深屈腱の炎症など(競走馬のエビは浅屈腱が多い)
- 蹄の異常・・・蹄葉炎、蟻洞、裂蹄など
- 外傷や局所感染・・・傷腫れ、フレグモーネなど
- 筋肉の異常・・・コズミ(筋肉痛)、筋肉の炎症など
- 神経の異常・・・神経痛など
- 骨の異常・・・骨折、骨瘤など
※☟コチラの記事では、馬のその他怪我や病気について解説しています
【跛行診断の流れ・方法】
⑴~⑸までの流れと方法で跛行の診断をしていきます。
⑴馬管理者や馬に直接触れた人の報告
跛行の原因を追究するために、馬の年齢・病歴の有無・発生状況・直前の運動内容または調教内容や管理方法・運動で症状が変わるか(良くなるか悪くなるか)・目的(障害馬か馬場馬、レッスン馬か競技馬など)を統括者や獣医・装蹄師へ報告。(乗馬クラブの会員ならスタッフへ報告)
⑵視診(見た目の判断)
着目点は2つで、1つ目は左右の差を見比べることです。
左右の蹄の差や球節より下の差などを調べます。
2つ目は患部の腫れ状態を確認します。
運動器の腫れなのか、フレグモーネの様に感染による腫れかなどをチェックします。
※☟コチラの記事では馬の肢の重要なしくみについて解説しています
⑶歩様検査
跛行している肢や損傷部位を推定するために行います。
- 常歩と速歩で行う。(速歩は必須)
- 跛行の種類の特定
- 曳馬で固い地面で行う
- 直線運動(前後・横)および旋回運動で判断
- 蹄が患部の疑いがある場合はやわらかい地面でも行う
- 直線で見分けにくい場合ランジングを調馬索で行う
⑷触診(触って診断)
- 熱感を確認
- 圧痛(押した時の痛み)を確認
- 鉗圧通(蹄鉗子という道具で蹄を挟む)を確認
- 屈曲痛(曲げた時の患部の痛み)を確認
※屈曲痛検査にはフレクションテストというものがあり、1分~2分屈曲したまま保持しその後歩様チェックして確認し状態をみるものもあります。エンデュランス競技の馬で獣医さんにやってもらった経験があり思い出しましたので、参考までに。
⑸その他の検査
獣医さんの専門的な検査で診察もしていきます。
- レントゲン
- エコー
- 血液検査
- 診断麻酔(麻酔を患部にうち、歩様が良くなった部位が悪い所)
etc・・・
〖まとめ〗
①馬の跛行(はこう)とは?
⇒跛行とは「歩様に異常をきたしている状態」のことを言います。
②跛行の種類・チェックポイント
⇒【跛行の種類】
1.支柱肢跛行(肢跛=しは)
2.懸垂肢跛行(懸跛=けんぱ)
3.混合跛行(混跛=こんぱ)
4.鶏跛=けいは
【跛行のチェックポイント】
〇前肢が跛行の場合
・頭の上げ下げ
〇後肢が跛行の場合
・腰の上下動
・球節の沈みこみ
③跛行の原因・診断方法
⇒【跛行の原因】
- 腱や靭帯の異常・・・浅屈腱または深屈腱の炎症など(競走馬のエビは浅屈腱が多い)
- 蹄の異常・・・蹄葉炎、蟻洞、裂蹄など
- 外傷や局所感染・・・傷腫れ、フレグモーネなど
- 筋肉の異常・・・コズミ(筋肉痛)、筋肉の炎症など
- 神経の異常・・・神経痛など
- 骨の異常・・・骨折、骨瘤など
【跛行診断の流れ・方法】
⑴馬管理者や馬に直接触れた人の報告
⑵視診(見た目の判断)
⑶歩様検査
⑷触診(触って診断)
⑸その他の検査
今回は『馬の跛行(ハコウ)の種類・原因・見分け方を解説 ~馬の健康状態を知る~』というテーマで解説していきました。
私が馬を扱う中で、実際に学び体験してきた内容でお話しさせていただいています。
獣医師や装蹄師、セミナー講師の方々から聞いた内容をまとめてお話しさせていただいているので、かなり希少なコンテンツになっています。
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全日本エンデュランスのも含めて、馬術の全日本の結果が世にでなさすぎ😵
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賛同していただけたら、リツイートしていただけると嬉しいです🎵— wagian (@wagian_wagi) 2019年9月24日
最後まで読んでいただきありがとうございました!!
wagian
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