競技やラインセンス試験の実技で、コース走行や経路を回ったり、駈歩の発進や騎乗姿勢の正確さなどを瞬間的に問われます。
コース走行の上手さや、駈歩発進の上手さなど単に上手いと言っても様々な要因があると思います。
技術・バランス・姿勢などの能力が高いことを一般的に上手いと定義されますが、私があらゆる種目の馬術競技に出場させていただいた中で最も重要なことは『騎手の自信を持った判断力』だと感じました。
ちなみにスポーツ心理学で結果を出す大切な心の状態は3つあり、『強気』『冷静』『楽しい』です。
今回の自信を持った判断力はこの3つを総括したものでもあるので、ぜひこのコンテンツを読んでいただきライセンスや競技の結果に結び付けていただけたらと思います!!
競技・乗馬ライセンス資格試験で成功するための最重要能力とは!?
①騎手の自信を持った判断力とは
経路やコースを回る際や試験等では、指導者や監督(競馬であれば調教師や馬主さん)から、「この障害間は8歩でいきなさい。」、「馬場で駈歩発進時が跳ねやすい馬だから、発進で拍車使うな。」など、いろいろなプランやアドバイスをもらいます。
このプラン通りに完璧に走行できることが優れた騎乗技術ですが、みなさん経験されていると思いますが、ほぼほぼ問題なくコース走行や経路・発進などがプラン通りにいくことはないと思います。どんな上手い人でもプラン通りに全て行くことは少ないです。
待機馬場での練習はいい感じだったけど、コースの展開によって障害間8歩(馬の駈歩で8歩の距離)が届かない・駈歩発進しようと思ったら予想よりズブく(反応が悪い)拍車を使うべきだったというシーンが出てきます。
これは走行の中での一部であり、実際はもっと無数にあります。
例で言うと、障害間が8歩と最初に言われていたから、実際歩数が届かなそうでも急に馬を前に出そうとして、馬がバランス崩して飛越できず失敗する。
この場合であれば、展開や馬の状態を瞬時に騎手が判断して9歩にする選択をすれば、失敗は免れていたかもしれません。
しかし、指導者や監督からのプランを絶対に守らなければ上達しない・または指示にしたがっていないため注意されるかもと思って、騎手が思考停止してしまい自信を持った判断を行わないと、いつになってもセオリーから外れた時の対応力が得られません。(上手くいくときは上手くいくし、いかないときはいかない。)
競技や試験中に馬の変化を感じてあげれるのも、馬に何かを施してあげられるのも騎手だけなのです。
だから、騎手は自信を持った判断力が競技や試験を成功するために、絶対に必要な最重要能力なのです。
※競技でも順位を気にせず馬のトレーニングとして走行する場合は、歩数に必ず制限をかけないといけないこともあります。
②自信をもった判断が必要と思ったきっかけ
私は9年間の間に全日本馬術大会に、総合馬術・障害馬術・エンデュランス馬術(馬のマラソン)に出させていただきました。
全日本エンデュランス競技(60㎞)では、監督からはもちろん優勝を狙うために全力を尽くせと指示があり、前年の全日本ではほぼトップを走っていましたがレース後半に馬がバテてしまいゴールは切りましたが、制限時間内に心拍数が規定値まで回復せず失権してしまいました。
この年は、優勝しかないという指示と自分自身の気持ちとしても、もちろん優勝を狙っていました。しかし、走行中に馬の状態を見ていたらこのままトップを走り続けていたらもたない事は正直気付いていました。
それでも、優勝をしなくてはいけないという最初のプランを変える判断ができず、馬にも負担をかけ、結果的にも最悪な状態を作ってしまいました。この年はパートナーの馬に本当に申し訳ないことをしてしまいました。
翌年の全日本エンデュランスでももちろん優勝が目標で、この年もトップで折り返し地点まで来ました。しかし、気温も高かったりと、レースの後半で今年もこのまま行ったら昨年と同じ結果になると確信しました。この年は、前回と同じ思いを馬にさせてはいけないと思い、結果よりも最善のパフォーマンスを出してあげることに途中でシフトチェンジをし、問題なくゴールを切ることに徹しました。
案の定、先着した馬たちが獣医チェックが通らずに失権続出で、私の騎乗馬の順位が繰り上がり3位入賞を果たしました。
この経験から、途中のプラン変更を自信をもって行う重要性をストレートに感じさせられました。騎手の感じた馬の走行中の状態は一番重要で、何よりも優先すべきことだと思います。ですから、これから競技を目指す若手ライダーも競技やライセンスを目指している方も、自分の考え・自信・判断を信じて騎乗していただきたいと思います。
↓わぎ(wagian)の想いを載せています☆
③失敗は成功の素
騎手の判断の重要性を②で紐解いていきました。
自分で考えて判断し、行動するトレーニングをしていくことで、おそらく失敗をしまくります。
ただこれが成功の近道となります。
例えば、山登りで頂上を目指すための道が無数にあったとします。
真っすぐで簡単な道もあれば、長く険しくなかなかたどり着かない道もたくさんあります。
すぐに行動し、なかなかたどり着かない険しい道を選んでしまい失敗し途中で降りて、また違う険しい道を登ってしまってをたくさん早く繰り返すうちに、失敗パターンの道がどういうモノかが分かってきます。
その結果、失敗の道を登り始めてもすぐ気づいて違う道に切り替えられる術を身に着けているので、正しい簡単な道を選択する可能性が確実に増えます。
行動せずに失敗パターンをたくさん早く経験できなかったら、正しい道を選択しているのか失敗なのかわからないまま、ゆっくり間違った道を進んでしまい、なかなか登頂できません。大切なのはとりあえず登ってみて、厳しそうなら違う道にすぐ変えることです。
騎乗で言うなら、全て指導者や指揮官のセオリーにはまるだけでなく、とりあえず自分で仮説を立ててこうではないかとやって、自分で失敗してみることが大事です。
言われた通りだけやって失敗をほぼ経験しなかったり、人に言われたことだけやった結果の失敗だと、何となく自分せいではない感覚になり、自分で考えて失敗した時よりも吸収率が低くなる様に思います。
結果、頂上の良い景色をなかなか見ることができずに、逆に時間がかかってしまうことが多々あります。
今回のおさらいですが、
『自信をもって、たくさん早く自分で判断し行動し、いっぱい失敗してしまう。』
失敗の早期多数の経験は必ず成功への時短になるはずです。
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